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記事: におい豆ってなに?~花巻で65年以上種を採り守り続けてきた家宝種~【前編】

におい豆

におい豆ってなに?~花巻で65年以上種を採り守り続けてきた家宝種~【前編】

こんにちは。
まめにくらす、まめくらです。

今回はまめくらの屋台骨ともいえる『におい豆』についてお話いたします。

そもそもにおい豆って何?

「におい豆って何?」「においするの?」「枝豆なの?大豆なの?」等々。実際にお客様から頂いた質問です。

そうですよね。分かりづらいですよね。

におい豆は岩手県は花巻市の一部の地域で作られてきた大豆です。そして、この名前。なかなか癖のあるこの名前は正式な学術名というよりは、俗称です。この地域で親しまれている名前的な。

由来は、におい豆の花が8月上旬ころに咲きますが、その頃ににおい豆畑からふわっと枝豆を湯がいたときの淡い香りがすること。と、単純に風味が強いから。この名前が付いたとのこと。

始まりは私の祖父が65年以上前に手に入れた種を植えてみたという何とも単純なもの。当時は田舎のほぼすべての住民が農家であり、みんな何かしらを育てて自家消費や隣近所に分け合っていたので、全く特別なものではありませんでした。

作り方も単純。6月中旬に種まき。9月下旬に枝豆として収穫。11月中旬に大豆として収穫。収穫した大豆をまた来年の6月に種まき。

これをただただ続けてきたということです。

におい豆の価値と強み

上記の説明だけであればただの大豆(枝豆)を育てているだけなんですが、私たちはこのにおい豆に可能性を感じています。

食べておいしい

まずはこれです。単純ですが一番大事かと。

一番は枝豆です。

採れたてを湯がいてすぐ食べる幸せ。生産者ならではの特別感。風味もとても強く、湯がいているそばから試食が止まりません。

安心安全

私たちはにおい豆に農薬も化学肥料も与えていません。なので虫も付くし、芽を出したばかりのタイミングでカラスにも食べられます。

でも、私たちはにおい豆の生命力を信じ、ずっと自然栽培で育ててきました。

雨にもまけず、風にもまけず

字の通りです。他にもいろいろと野菜を育てていますが、におい豆ほど自然環境に強い作物を見たことがありません。

雨が1ヶ月以上降らなくても枯れないし、ここ数年は毎年異常気象と言われていますが、ほぼ同じ収量が見込めます。

長期保存、加工ができる

一度大豆として収穫しておけば常温で長期保存が可能です。災害時にも安心。

また、大豆は味噌、醤油、納豆、豆腐等々に加工ができ、どれも日本人には欠かせないものばかり。

昔から貴重なタンパク源として重宝されてきたんだなと実感。